プロレスラーの魅力とは?たとえば鈴木みのると中邑真輔について

プロレスの魅力…それはプロレスラーの魅力

時期によってその距離感は異なるけど
小学生のころからだからかれこれ35年くらいプロレスを見ている。

週プロ買って眺めるくらいの遠い時期もあれば
月に数度観戦に行くほど近い時期も。

そんなに多くないにけどいくつかの団体も観てきた。

もうここまで長いと人生と切り離せないし(まあ今更切り離す気もないけど)
当然、わたしの人生に、わたしの考え方や生き方に大かれ少なかれ影響を与えている。

ただプロレスそのものがそんなに人生を左右するほどのものかというと「?」となってしまう。

だって、そもそもプロレスってなに?

こんな曖昧なジャンル・・・スポーツじゃないし(断言)格闘技じゃないし(断言)そもそも「興行」って呼ぶのはお芝居とかコンサート、はたまたサーカスなんかと同じ。

5カウント以内なら反則OKってwww
レフリーが見てなきゃ金的も蹴ってOK・・・そんなのルールじゃない。

てな感じでルールなんてあってないようなもの。

ロープに飛ばして返ってくるように、
相手がトップロープから飛んでくるのを待っているように、予定調和の動きもあり、さらに言ってしまえば「ブック」と呼ばれるものも存在し、勝敗すら決まっているという。(まあわかっていても勝敗に熱狂したりもするけど)

これはもはや競技ですらない。

ではプロレスラーは勝敗を競わずに何を競っているのか?

それこそ「生き様」だとわたしは思うのだ。

「プロレス」の魅力はプロレスというそのものにではなく、
すべて「プロレスラー=人」にあるのだ。

リングの上で
またマスメディアを通じ、
今だとSNSなどで自ら
たとえ作られていても
そのレスラーの生き様を見ているのだ。

プロレスの魅力とは
とてつもなく曖昧なルールの元で
とてつもなく真面目に愚直に本気で
強さや技を競いながら
生き様、魂を見せつけるエンターテインメント。

これに尽きる。
ホント、改めて思うわ。
こんなのほかにない。

これまで心動かされたレスラーとは

ここでひとまずわたしのこれまでの好きだった、
そして今でも好きなレスラーを厳選して
なるべく年代を追って列挙してみる。

・アントニオ猪木
・タイガーマスク
・スタン・ハンセン
・長州力
・グレートムタ
・中邑真輔(脱力後)
・柴田勝頼(新日本復帰後)
・内藤哲也(制御不能当時)
・鈴木みのる(パンクラス以降)

前半5人ははるか昔。
後半4人は現代。

こうやってみるといくつか共通点が。

まずは・・・

反体制。ヒールであること。

猪木・藤波(体制)に反旗を翻し維新軍率い、革命戦士を名乗った長州力。
大暴れするハンセン、やりたい放題のムタなんかも基本ヒールの象徴。
あ、猪木とタイガーマスクだけはしょうがない(笑)あの頃みんな好きだったし。

さらに

陰と陽なら陰。太陽と月なら月。

対になるレスラーがいてその陰側が好きなのだ。
馬場が陽なら猪木は陰
藤波が陽なら長州は陰
棚橋が陽なら中邑は陰。
船木が陽なら鈴木は陰。

そして

主張や言葉を持ち、自ら発信し、
その言動にその生き様、魂が見える。

じつはこの3つ目がわたしがプロレスを見続けている理由なのかもしれない。

ということで今回は特にこの2人の魅力とその魅力のわかる媒体を紹介したい。

「中邑真輔」

プロレスという世界でアーティストであり、スタイルマスター。表現者。
独自の世界観、言葉を持ち、それを発信する術を持つ。

最年少でIWGPヘビーのベルトを巻き、
当時プロレスを危機に陥れた格闘技の世界にも身を投げ出し新日本の神であるアントニオ猪木にも牙を剥く。

紆余曲折ありながら、闘いと緊張がベースのプロレスで「脱力」という究極のスタイルで己を表現する。当時は「クネクネ」などと揶揄されたが、ロープを掴み仰け反るポーズや「Yeaoh!」などのきめ台詞は完全に真輔のスタイルとして確立している。

そして新日本からWWEに飛び立ち1年。現在は「世界」を魅了する。

SNSでの発信はあるものの言葉での表現は限定的にもかかわらずここまで人気を確立させているということは言葉だけではなく、その存在、立ち振る舞い、そして生き方、スタイルが受け入れられ、人々を魅了しているのだと思う。

中邑真輔の魅力を知る

インタビュー動画

少し古いけどけっこう緩いインタビュー(有料会員のみ視聴可)
「プロレスとは自身の存在証明」

オリジナル NJPW Documentary ♯5 中邑真輔 YeaOh!な休日
新日本プロレスワールド

書籍など


新日本プロレスブックス 中邑真輔自伝 KING OF STRONG STYLE 1980-2004


新日本プロレスブックス 中邑真輔自伝 KING OF STRONG STYLE 2005-2014


THE RISING SUN 陽が昇る場所へ


SHINSUKE NAKAMURA USA DAYS

インタビュー記事
ボクは〝おしっこを漏らす感覚?で試合をしてるんですよ。
心も解放してやる、感覚を開きまくる、フルチンになる。
そうなることを自分の心のどこかでずっと求めてた。
THE RISING SUN 陽が昇る場所へから
――

――2009年ころから取り入れたファイトスタイルが定着し“クネクネ”と呼ばれている

中邑:見ている人間のボキャブラリーが不足しているなと(笑い)。

――そもそも原点は
中邑:脱力ですよね。戦いにおいては対応力だったり柔軟性が必要になってくる。心の変化が体に表れますから。例えば緊張すると体は硬くなるし、反応速度も落ちる。スピードであったり瞬発力が不足する。カンフー、柔術、キックボクシング…。格闘技や古武術に触れる中で、軸の変化を意識するようになった。相手を挑発するという意味も込めてますけどね。

――柔軟性に重きを置くスタイルは異質に見えるが
中邑:強さをどこに設定するかでしょうね。いろいろな捉え方、自己表現方法がある。体のラインを強さに変える人もいれば、スピードを強さに変える人もいる。自分の場合は物事を分け隔てなく、全体的なバランスを意識してますね。筋力が全てではない。

――他の格闘家や武術家の影響があるのか
中邑:一人ではないけど、自分のイメージするのと合致するのは達人と呼ばれる人たち。好みとしてはムキムキのヒーローより、忍びである忍者ですね。

――理想の境地とは…
中邑:塩田剛三なり植芝盛平(ともに合気道の達人)。そういう域に行きたいですね。所作が美しい戦いをしたいので。

中邑が語る“クネクネ”の原点
東スポweb

脱力、柔軟性、軸の変化、忍びである忍者、所作が美しい戦い。
このワードを見ればおよそプロレスラーの発言とは思えない。
これこそが中邑真輔が世界でも唯一無二の存在である理由である。

それとサーファー(ロングボーダー)というのも共感できる。

「鈴木みのる」

みのるの魅力はぜひ以前に書いた記事を。

【ピックアップレスラー】鈴木みのる選手
~プロレスのあな~

これ自体は2年前の2016年に書いた記事だけど、基本的には何も変わっていない。

それ以降にあったことでいえば・・・

「TAKAYAMANIA」設立記者会見


この会見のみのるの姿にはホントに魂揺さぶられた。

さらに・・・

自身の30周年を記念した「大海賊祭り」


みのるに関わるさまざまな業界から趣向を凝らした全編無料イベントのなかで
メインに据えたのは今をときめくオカダ・カズチカとのシングルマッチ。
野外でのイベントで大雨が降った時点で「勝ち」と語ったが、勝負としては30分時間切れ引き分けという結果に。

オカダは無言でリングを去り、マイクを握った鈴木は「惜しかったとか、よく頑張ったとか、そんなもんどうでもいいや。

勝負は勝たなきゃ、勝って次行かなきゃ勝負してる意味ねーんだよ。

いい試合やって、よく頑張ったねって言ってくれるのはお前らのお母さんだけだろう。

おいクソ雑魚共、お前らのように頑張ったって言われてな、よく頑張ったなんて思うんじゃねーよ。

世の中出たらな、勝ち続けなきゃよ、上にいけねーんだよ!

俺がガキの頃、ここはなんにもない所だったよ。

でもさ、あれから30年、40年経ったら、みんな何見に来たんだよ?

(会場から「プロレス!」「みのる!」と声が上がる)

わかったわかった、俺が言いたいのは、ガキどもに世の中そんなに甘くねーぞ。

勝ち続けろ!

それから、しょぼくれてる中年共、いるだろ?

俺は先週50歳になった。だけどな、俺は誰にも負けねーよ。

それが相手が30歳であろうと20歳であろうと、

だからよ、お前らが何もしないで指くわえてプロレス観てるだけだったらな、お前らの欲しいもの、全部オレが持ってくぞ。

(観客から「IWGP!」の声)IWGP、あれは、俺の予約済みだ」とニヤリと笑い、豪雨の中見守った観客へ「サンキュー」とメッセージを送った。

出典:バトルニュース

誰もがお祭り感覚で見ていた試合で勝ちにこだわっていたみのる。
最前列は子供専用スペースとしていたが、そこに集まった子供たちに今はだれもが言えなくなっているような厳しい己の持論を至近距離で語りかけさらに同年代のしょぼくれてる(笑)我々世代への檄を送った。

まさに最大限の鈴木みのるらしくお祭りを締めた。

そして何より今年で50歳。

永田裕志と同じ年。
天山・小島より2つ上。
G1に出てる真壁より4つも上。

年のことを言えばそれが「どうした?」と怒るだろうが、現役レスラーのなかでもコンディション、カラダの切れ、そして気持ちは正直、まったく年齢を感じさせない。

2018年現在、もっとも過酷であろうG1のリング内での闘いでも10も20も年齢が下の世代の高い壁として君臨し続けている。
よく考えると正直ホントに驚きだ。

それこそが「鈴木みのるだ」と言われればそのとおりなんだけど。

鈴木みのるの魅力を知る

最新のインタビュー動画


珍しく(笑)機嫌のよいボスのインタビュー(有料会員のみ視聴可)
オリジナル NJPW Documentary The KING in the UK
オレに勝つにはお中元持ってこいよ(笑)
新日本プロレスワールド

※こういう無理に怒ったり強キャラを演じないボスの素のインタビューもっと見たい。

書籍など


プロレスで〈自由〉になる方法

そんな2人の共通点を挙げると・・・

まずは・・・

プロレスだけに捉われていないということ。

語弊があるかもしれないけど、プロレスに全身全霊を捧げながらどこかで別の世界を持ちあわせている。

これって、心に余裕ができる。
その余裕が自信となり独自のスタイルにもつながってくるのだ。

そして

他者を目を気にせず、己の感性に真っ正直に生きる。

気にしないわけではないかもしれないけど、人生においてのプライオリティを
完全なまでに「自分」に置いている。
そういう意味では・・・
「最大の責任を負って最大の自由を手に入れた」生き方なのかもしれない。

ということで、今回はわたしがプロレスラーの魅力と題して敬愛してやまないプロレスラー「中邑真輔」と「鈴木みのる」を取り上げました。

ぜひSNS、書籍、動画、そして会場(真輔は難しいけど…)でチェックしてください。